古民家を学ぶ

古民家の定義と特徴について

古民家の定義と特徴について 現在では使われることも少なくなった言葉である民家は、戦前あるいはそれよりもっと古い呼び方で、現代では住宅という言葉で指し示すことが多いようです。
言葉通り古民家とは古い住宅のことで、法律などによって定義されているわけではなく、古い住宅であれば古民家とされることがあります。
国の文化財登録制度では50年以上を目安にすることから、一般的には50年を経過した住宅のことを指すことがあります。
建築様式は現代とは異なり、くぎやネジといった固定するための道具は使わず、大黒柱や梁を組み合わせた構造で、その隙間には遊びがあるため揺れやすい反面、力を逃がしやすいことから地震などによる揺れに強くなっています。
手入れさえしっかりしていれば耐久性は高く、場合によっては百年単位で保つこともあります。
現代では存在しない囲炉裏、玄関の代わりとなる土間、台所となるかまどなどがある住宅も存在し、最近ではこれらの趣のある住宅を好んで使用する人も多いようです。

古民家の断熱リフォームで涼しく暖かく快適に

古民家の断熱リフォームで涼しく暖かく快適に 昔ながらの古民家に住むというのは、日本人にとってひとつの憧れといえます。
まるで、自分が歴史上の人物になったような、そんな気分を味わうことができるのです。
しかし、いざ住んでみると、不便さを感じてしまうことも多々あります。
それは、古民家とは、あくまでも当時の人に合わせて作られた家であるからです。
今は、建てられた当時とは違い、社会環境も、気候も、大きく変わってしまいました。
そのため、現代に合わせたリフォームを行わなければなりません。
特に、地球温暖化に伴い、暑さ寒さが厳しくなっていますので、断熱は欠かせません。
業者に依頼するなどして、見えない内側に断熱材を施すなどすれば、古民家特有の美しさや雰囲気を壊すことなく、快適な生活を送ることができます。
これは、古い建物を何百年も大切に使っている欧米などでは、よく知られた方法です。
古今東西の知恵を結集し、伝統と生活を同時に守る、賢い方法を選びとっていきましょう。