古民家を学ぶ

古民家の木材対策としての木材再利用

古民家の木材対策としての木材再利用 最近、古民家を買いたいという人が増えています。
古民家は、現代の住居に慣れた人が住む場合、リフォームを行ってから住むケースが多いです。
通常、建物の解体材は、廃材となるのですが、古民家の場合、使用可能な古材は、建材などのへの再利用に使われることが少なくありません。
古材の再利用は、木材対策にもなります。
古い材料を再利用すれば、環境保全の面でも意義があります。
古民家に使われている古材は、その多くが時間をたっぷりとかけて天然乾燥を行っています。
そして、木の特性を生かして、強度を高めています。
木材は、温度や湿度などによって膨張し、収縮します。
新しい木材と比較しても、古材の強度は劣っていないのです。
家の木材は、100年たっても生きています。
大切な木材を守るためには、木材の知識を増やすことが大事です。
家を建てる時は、構造材にどのような木材を使うのかを、事前に考えておく必要があります。
最近は、古材を買取る材木店も増えています。

古民家の本当の魅力は梁にあり

古民家の本当の魅力は梁にあり 古民家は、建造されてから相当の年数を経たもの、戦前までに建てられたものをいい、使用目的により、農家、庄屋屋敷、都市部の一般民家や商家、武家民家等があり、東北地方に見られる曲がり屋や白川郷の合掌造り等特殊な民家もありますが、いずれも地域の風土の中で生れ、釘を使わず独特の継ぎ手を使用する等の日本古来の伝統的工法で建てられており、この伝統的軸組み工法の合理性や耐久性が見直されています。
古民家は、茅葺屋根や竈のある広い土間、風格ある柱や梁に特徴があります。
梁には強度があって粘り強く密度の高い、松等の曲がった材木が使用されることが多いですが、一本の梁に曲がった木を使用すると、他の所にも曲がった木材を使用しなければならず、場所に応じて相応しい曲がり具合の木を選び、直立する柱と組み合わされます。
柱を固定して屋根の重みを支える重要な働きを持ち、さらに煙に燻されて真っ黒になった屋根裏を見上げていると、その家に住む人、建てた人の心意気が伝わってくるようです。
見事なコントラストは洗練された日本の様式美をあらわしているようです。